蚕は人が飼育するために改良され,養蚕農家で飼育するので「家蚕」といわれています。
それに対して蚕と同じように繭を作る仲間は「野蚕」と呼ばれています。
野蚕飼育は1780年頃天蚕を飼育したのが始まりといわれています。
私達がであったり飼育した幼虫たちを紹介します。
「やままゆが」といわれる野生の昆虫です。緑のきれいな繭を作ります。
飼育日記も見てください。
インドのアッサムやベンガル地方が原産地
ヒマやシンジュの葉を食べる。年に何回も発生する多化性。
繭はやわらかく製糸に不向きのため紡ぎや真綿にされます。
飼育日記も見てください。
群馬蚕業試験場で撮影
写真はすべて群馬蚕業試験場で撮影
原産地は中国。
天蚕とよく似ています。
天蚕 | サクサン | |
原産 | 日本 | 中国 |
発生 | 年1回 | 年2回 |
越冬 | 卵 | 蛹 |
繭 | 緑 | 褐色 |
幼虫 | 三令くらいから 頭が緑 |
全齢褐色 |
野生の蚕で蚕の祖先だと考えられています。
年2〜3回発生。
今年桑を探しているときに7頭発見。これまで一度も会えなかったのに不思議。
蚕と同様桑を食べ黄色い繭を作ります。
蛾は飛ぶことができるため羽がぼろぼろになってしまいました。。
譲って頂いたもの。
到着時脱皮をすませていたが数時間後に動かなくなってしまいました。
標本。
日本昆虫協会表彰式で誰にも選ばれなかった副賞。
その日はただの付き添いだった私(あゆみ)がみつめていたら主催の方が下さいました。
(ありがとうございました。大切にしています)
いただいた繭。
インド、東南アジア、中国原産。
きれいな金色。
えだしゃく
キャベツにくっついて約一週間冷蔵庫で過ごす。
小さな蛾になりました。
ドクガ
桑を集めているとよく見かける。
かゆくなるので避けていたけれどこわごわ
飼育してみました。
黒い自分の毛を周囲につけた繭を作りました。
桜によくついて嫌われる。
くわこによくにた繭を作りました。
すずめが
とても面白い形。
桑についていたけれど食草はへくそかづらだと知り
両方入れてみたところ液体を吐いて動かなくなってしまいました。
その後桑は蚕には無害だが他幼虫には毒になると知りました。
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ひめやままゆを分けて頂いたときに蓋についていた物。
直径2ミリ。
寄生昆虫だと困るので密閉容器に入れておいたところ
小さなハエのようなものが羽化しました。
2006年9月更新
オビカレハ
アゲハ
蚕の飼育も一段落して「なんだかさみしいなぁ」と思っていると
アゲハの幼虫を発見。むふふ。
そしてさっそく糞そっくりだった幼齢くんが脱皮。
脱皮中 転がっているのが古い頭の皮。