油性マジック
5令になった蚕に食紅を塗った桑の葉をたべさせてみました。
たべてくれるかどうか心配だったけれど意外とおいしそうにたべています。
食紅
蚕について書かれた本に、蚕の背中にマジックで色を塗るとカラー繭ができると書いてあったので、実際に実験してみることにしました。
蚕の背中にマジックを塗ることで体内に色が吸収されるということは、
直接食べさせるともっと色が付くのではないかと思い、食紅を使った方法も実験しました。
食紅を選んだ理由は人間が食べるものなので蚕にも害が少ないのではないかと思ったからです。
品種は世紀21蚕を使いました。
繭に色が付きました。
でも薄くてむらがありきれいではありません。
マジックの方法と、食紅の方法で色の付き方に
差はありませんでした。
蚕は一匹も弱ったりしなかったので害はないみたいです。
でも毎日100枚ほどの桑に食紅を塗るのは本当に大変で、この結果にちょっとがっかりしました。
本当は人工飼料の方が色が付きやすいそうです。
でも家の蚕は桑で育っているので途中から人工飼料にかえることはできません。
桑を使った方法で実験することにしました。
使った蚕 世紀21蚕の2代雑種
期間 5令1日目〜熟蚕まで
桑に「コールダイホット」を20倍に薄めた水を霧吹きでかけて与えてみました。
もっときれいな繭を作りたいと思い、資料を集めに横浜シルク博物館に行きました。
すると売店にきれいな繭が売っていました。
これは繭を染料で染めた物だそうです。
もしかすると染料を食べればきれいな繭を作ってくれるかもしれないと思ったのでいろいろな染料について調べてみました。
そして群馬養蚕試験場の研究員の方に相談してみたところ
実はこの試験場で人工飼料に染料を混ぜた餌で作ったレインボー繭が開発されていたことを知りました。
方法がわかってうれしかったけれどちょっと悔しかったです。
でも詳しく方法を教えて下さったので気を取り直して自分でも 実験してみました。
色むらのないきれいなまゆになりました。
大成功!
人工飼料は高価なので桑を使う方法で
きれいな繭が作れたのはよかったとおもいます。
でも食紅や、マジックに比べて蚕が少し
元気がなかったのが気になります。
少し心が苦しくなった実験でした。
2005年10月更新